乾式7速DSGの正しい乗り方

VWゴルフのオーナーが乾式7速DSG車の乗り方を研究しているブログ

VCDSでエンジンの電子制御を解析する『アクセル開度とスロットル開度の関係』

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エンジンの電子制御を解析

みなさんこんにちは。心からゴルフ5の無駄がなく味気なく飾り気のない簡素でシンプルな内装が気に入っているゴルフマンです。

前回の記事で「持病(低速時のブルブル)の発生率が大きく下がった!」と喜んでいたのですが・・・なぜか今日は発生率が元に戻ってしまったような気がします。

とは言っても、まだ「気がする」というレベルなので、まだ次の手を打つタイミングではありませんが、もし確実に発生率が上がっているとわかったら、残っているもう一本の VW純正ガソリン添加剤を投入して再治療を行い、それでもダメならいよいよ次の治療方法を考えたいと思います。

アクセル開度とスロットル開度のグラフ

さて、今回は土曜日と日曜日に取り集めたVCDSのログからエンジンのスロットル制御(アクセル開度とスロットルバルブ開度)の部分を抜き出してグラフにしましたので、興味のある方は参考にして下さい。

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グラフの線について

グラフ中の青い実線が「アクセル開度」で、これでドライバーのアクセル操作の履歴がわかります。グラフの一番下がアクセルをまったく踏んでいない 0%の状態で、この線が上に上がるほどアクセルを多く踏んでいることになります。

次に、黄色い実線ですが、これは「スロットルバルブ開度」です。スロットルバルブとはエンジンに送る空気の量を調節する可動式のフタのようなもので、ECU(エンジンコントロールユニット)によって制御されています。

残りの青色と黄色の点線は、それぞれの「平均値」を表しています。

グラフ解析

今回のグラフからわかるのは「アクセル開度」の平均は約26%、「スロットルバルブ開度」の平均は約10%で、「アクセル開度=スロットルバルブ開度」になっていないということです。

そして、ドライバーが「アクセル」を50%くらい踏んでも、実際には「スロットルバルブ」は20%ほどしか開いていなかったというのがわかります。

また、減速中や停車などでアクセル開度を0%にしてもスロットルバルブ開度は3%以下にはなっていないというのもわかりますが、これは、エンジンが動いている時にスロットルバルブを完全に閉めてしまうと、エンジンが空気を吸い込むことができなくなって傷んでしまうからです。

まとめ

今回の解析でわかったことは、ドライバーがアクセル操作で行っているのはECU(エンジンコントロールユニット)にアクセルペダルの開度を知らせることだけであって、実際のスロットルバルブを開けたり閉めたりしているのはECUだということです。

大昔は、アクセルペダルと気化装置(キャブレター)のスロットルバルブがワイヤーケーブルで直結していたので、ドライバーの微妙なアクセル操作が燃費などに大きく影響しましたが、現在は、気化装置がインジェクションになりスロットルバルブもECUが管理しているので、誰が乗ってもほぼ同じような燃費で走ることができるようになりました。

END