1.走行中にニュートラルにしても大丈夫?
今回は前回の記事の続編で、走行中にニュートラルにした時の「VCDSログ解析」となります。前回はニュートラル走行中の「トランスミッション」の動きを解析しましたが、今回はニュートラル走行中の「燃料噴射」について解析してみました。
<前編はこちら>
2.VCDSログ解析グラフ
それでは、早速VCDSのログから作成した解析グラフを見てみます。
3.今回のクルマの動き
山道の下り坂をエンジンブレーキを効かせながら下り、その途中で適当にシフトレバーを「N」⇔「D」に動かしています。下り坂なのでブレーキは時々踏んでいますが、アクセルペダルは踏んでいません。
4.解析結果
シフトレバーを「N」にするとクラッチが切れると同時に燃料噴射が開始され、エンジンはアイドリング状態となります。ニュートラルなのでエンジンブレーキは効かなくなります。「D」にするとクラッチがつながると同時に燃料噴射がストップし、エンジンブレーキが効いた状態になります。
5.まとめ
今回は誰もが予想した通りの解析結果になったと思います。やはり、通常何もしなければ燃料の噴射がストップされる減速中でも、シフトポジションをニュートラルにしてしまうとアイドリングのためにガソリンが消費されるようになります。
燃費のことを考えるなら減速中にシフトレバーを「N」にすることは避けて、「Dモード」や「MTモード」で停止のギリギリ直前までエンジンブレーキを効かせて燃料を止めた方が良いということになります。
<関連記事はこちら>
乾式7速DSG車は走行中にニュートラルにしても大丈夫?(1/2) - 乾式7速DSGの正しい乗り方 (hatenablog.com)
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