乾式7速DSGの正しい乗り方

VWゴルフのオーナーが乾式7速DSG車の乗り方を研究しているブログ

VCDSで乾式7速DSGのクラッチ動作を分析「停車から時速50km/hまで」

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乾式7速DSGのクラッチ動作を分析

VW純正ガソリン添加剤と弱スパルタ走行、さらに、DSGのキャリブレーションで持病(低速時のブルブル)の発生が大幅に減少し、ようやく快適にドライブが楽しめるようになったゴルフマンです。

今回は先日手に入れたVCDSケーブルを使い、以前から気になっていた『停止状態からスタートして時速50km/hまで加速する時のクラッチ動作』を解析してみました。

それでは、さっそく解析結果のグラフをご覧ください。

<VCDS解析グラフ>

今回、VCDSケーブルで取得したのは「車速」「クラッチ1」「クラッチ2」のログデータです。

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グラフ分析

停車中にシフトレバーが「Pモード」(パーキング)や「Nモード」(ニュートラル)にある時は、まるで眠っているかのようにグラフもほぼ一直線になっていますが、シフトレバーを「Dモード」に入れると、瞬時に「クラッチ1」が半クラッチ手前まで動き出し「スタンバイ状態」を作り出しています。

そして、一度走り出すとクラッチ1(1,3,5,7速用)とクラッチ2(R,2,4,6速用)が、忙しく交互に動作しているのが分かります。

また、このグラフから推測するとクラッチがつながった状態になるのは15㎜付近の位置で、半クラッチのセンターは12㎜付近だといえようです。

まとめ

インターネット上の掲示板で「信号待ちの時には「D」「N」「P」のどのポジションにシフトレバーを入れた方が良いの?」という質問をよくみかけますが、今回の解析結果をもとにゴルフマン式に回答するなら、「N」と「P」のクラッチ位置はまったく同じなので、短時間停止するのにわざわざ「P」にする必要はありません。「N」にすれば十分です。

あとは、「D」のままか「N」にするかの問題になりますが、後に行った解析『 【VCDSログ分析】アイドリング時に最も燃料消費が少ないシフトポジションは? - 乾式7速DSGの正しい乗り方 』で、若干ですが「N」の方が燃料消費が少ないという結果が出ていますので、燃料の消費を少しでも減らしたいという場合はシフトレバーを「N」にすると良いでしょう。

END