1.DSGのキャリブレーションを実行
今回は、VCDS互換ケーブルは壊れていた・・・(前編) の続きです。
とりあえず、ミッションの温度をチェックして「Basic Functions」を終了します。次に右側の Advanced Functions(高度な機能)メニューから「Basic Settings 04」を選択すると、温度を確認した時と似たような入力画面が表示されたので、「Group」に「060」と入力します。
そして、すぐに「Go」を押して、いよいよ念願のDSGのキャリブレーションを開始しました。すると、すぐにエンジンルームから「ガタゴト・・・」という音が聞こえ始めました。
もうここまできたらあとは待つだけです。
ネットで調べた情報では、この調整音が数分ほど続いた後、成功すればVCDSの画面に完了を知らせる番号が表示されます。そして、DSGのキャリブレーションがうまくいけば・・・悩みの種となっている減速時の「ブルブルブル」という振動が消えて無くなる予定だったのですが・・・世の中はそれほど甘くはありませんでした。。。
2.DSGのキャリブレーション中に異変
ここで、ある異変に気が付きました。開始してから数分間続くはずのエンジンルームからの調整音(ガコガコ)が10秒もしないうちにすっかり止まってしまっているのです。
「あれ?時間が明らかに短いぞ・・・!?」
慌ててパソコン画面を見ると、車からのデータを受け取れなくなったせいか、VCSDソフトの画面が固まっています。
どうやら、車とVCDSの間の通信が安定していない状態のままキャリブレーションを実行したため、開始後間もなくして通信が切れて強制終了してしまったようです。。。
幸い、このDSGキャリブレーションの異常終了でエンジンがかからなくなるような最悪の事態には陥ることはなく何事もなかったように始動しましたが、それにしても、異常終了してから、無事にエンジンがかかるまでの間の緊張感というのは半端なものではなかったです。
もし、ゴルフ5を制御しているコンピューターが今回の異常を検知してエンジンの始動をロックしてしまったら・・・と考えると背筋が寒くなりました。
3.そして、その後…
一応、この後も、接続に使用したパソコンやOSとの相性を疑って、別のノートPC2台(Windows 10 と Windows 7)を入れ替えて試してみたのですが、通信状態は不安定のまま一向に変わらずということで、いよいよ購入したVCDS互換ケーブル自体の故障が濃厚になり結局作業は完了することなく終了しました。
そして、最初から壊れていた約4,000円の「VCDS互換ケーブル」は・・・返品する気にも初期不良で交換する気にもなれずゴミ箱へ捨てられてしまったのです・・・。
4.今回のまとめ
結局、DSGのキャリブレーションは正規品を手に入れるまでしばらく我慢することになってしまったのですが、とりあえず、作業失敗後にエンジンが無事に始動してキャリブレーションに失敗したDSGにも変な影響がなかったということで、ホッと胸をなでおろしました。
皆さんも、今回のVCDSケーブルに限らず「互換品」にはくれぐれも注意してください。もちろん品質の良い互換品もたくさんありますが、正規品と比べて桁違いに安いものには「何かがある」と思った方が良いでしょう。使ってみて少しでも変だと違和感を感じたらすぐに使用を中止して、その後は絶対に使わない方が良いでしょう。
※前編はこちらです ↓
<正規品VCDSケーブルの入手記事はこちら>
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