乾式7速DSGの正しい乗り方

VWゴルフのオーナーが乾式7速DSG車の乗り方を研究しているブログ

VCDSログ解析「減速時にDSGがギクシャクするポイントを探る」

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1.最近の持病の様子は…

ここ最近は持病(減速時のギクシャク)の発生率が下がり、毎日快適なゴルフ通勤を楽しんでいるゴルフマンです。

と・・・言いたいところだったのですが世の中はそんなに甘くありませんね・・・。残念ながら、数日前から少し持病の発生率が上がってきている気がします。

原因はおそらく、低回転で走り続けてエンジン内にまた燃えカスが付き始めたからだと思いますが、このまま何もしないで放っておけば間違いなく悪い状態に戻ってしまうことになるので、早めに「VW純正ガソリン添加剤」の2本目を投入した方が良いかもしれません。

ちなみに、この「持病」にはエンジンブの回転をある程度上げて走った直後には発生しにくいという特徴があります。特に、山道を爽快に走った直後は「直ったかも!?」と勘違いするほど発生しなくなります。

2.DSGがギクシャクするポイントを探る

ということで、今回は、ゴルフマンを悩ませ続けている「持病発生」ポイントをVCDSのログから探ってみることにしました。

ちなみに、VCDSで集めたデータは、

  1. エンジン回転数(rpm
  2. 車速(km/h)
  3. インジェクションタイミング(ms)※燃料噴射時間

以上の3種類です。

では、さっそくグラフを解析してみましょう。

3.VCDSログ解析グラフ(持病発生ポイント)

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4.クルマの動き

クルマは「停止」から60km/hまで加速した後、ゆっくりと減速して停止。しばらくしてからまた加速という動きになっています。

まず、グラフの前半をみると、時速60km/hから減速状態に入った瞬間に燃料の供給がストップしているのがわかります。

そして、グラフ中のピンク色の部分が「持病」を発生しているポイントになりますが、流れを簡単に説明すると、

  1. 時速60km/hからアクセルを0%にする(燃料噴射ストップ)
  2. エンジンブレーキフットブレーキを併用してゆっくり減速
  3. 減速中にDSGがギアを1段ずつ「2速」まで落ちる
  4. エンジンの回転がアイドリング付近まで落ちたら「エンジン再点火」
  5. クラッチを切り離す
  6. クルマは停止、エンジンはアイドリング状態

※エンジンとクラッチのログは同時に取れないため6はゴルフマンの推測になります。

以上です。

5.グラフ解析

グラフを解析すると、4番目の「エンジン再点火」と5番目の「クラッチが切り離される」タイミングに、持病発生のポイントがあるということがわかります。

もし、持病が4番目のタイミグで発生しているならエンジンの低回転時の振動が原因になっていると考えられ、5番目のクラッチを切り離す時のタイミングで発生しているなら、クラッチ板の歪みや滑りが原因になっていると考えられます。

それ以外だと、ブレーキのかけ方(スピードの落とし方)と、クラッチの切り離しのタイミングが合わない場合にも、クラッチ板が引っかかりブルブルと振動を発生させている可能性もあります。

6.まとめ

こうしてエンジンの動きをグラフ化した結果、減速してから停止する直前に「持病」が発生するポイントがあり、そのメカニズムについてもおおよその見当が付きます。

あとは、どうやって持病の発生を抑えるかということになりますが、持病には「エンジンの調子」と「クラッチ板の状態」の2つが関係しているようなので、様子を見ながら徐々に改善するしかなさそうです。

 

END